超看護のすすめ
ナイチンゲールの復権とケアの哲学
井村俊義(著)
頁数:256頁
定価:2400円+税
ISBN:978-4-910108-00-1 C0010
装丁:宗利淳一
2019年12月02日発送予定
【著者プロフィール】
井村俊義(いむらとしよし)
長野県看護大学准教授。 1964年、長野県諏訪市生まれ。慶應義塾大学文学部・法学部卒業。名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士課程満期退学。専門は、文学・民俗学・文化人類学。主な著書に、『チカーノとは何か――境界線の詩学』(水声社、2019)、『エスニシティと物語り――複眼的文学論』(共著、金星堂、2019)、主な訳書に、マイケル・タウシグ『模倣と他者性――感覚における特有の歴史』(水声社、2018)など。
看護の課題を、人文学の側から真摯に、そして平易に語りながら、病者と看護者のあいだに新たな関係を築く、〈超看護〉というあり方について――。
「文化人類学・文学・哲学」と「ナイチンゲールの思想」とを同時に考え、〈看護とは何か〉、そして〈生きることと死ぬことの意味〉について語る。
また、精神的な病とナラティヴ(物語)の関係性をあきらかにするなど、これからの看護の未来をわかりやすい言葉でえがき、ますます喫緊の課題となっている〈医療と看護のあり方〉にあらたな側面から光をあてる。
看護を志す学生や看護への新しいアプローチを模索する看護師や研究者、そのほか今まさに看護の現場に直面し悩んでいる一般の方たちのための一冊。
【編集者からひとこと】
本書は、どの家庭にとっても大きな課題となりつつある〈看護〉について、医学や医療としての側面からだけではなく、文学や民俗学、そして人類学や哲学といった人文知の側から考え示された、〈超看護〉とも呼びうるまったく新しい看護のあり方が語られています。
著者自身の母の看護の経験、そして著者が所属している長野県看護大学の学生や教員や看護師との長きにわたる交流から本書は生まれました。
「看護」とかかわる可能性のあるすべての読者に、ぜひ手にとっていただきたいです。